1月2日は父の誕生日。
朝、父から私の携帯に着信があったようだが、母が、誕生日は父に電話しようと年末から言っていたから言わないでいた。
しかし、父はまた私の携帯にかけてきたので、仕方ないから出たのだが、母は機嫌をそこね、電話を代わらず、夕方まで父に電話を返さなかった。
そんな父が、8日に亡くなってしまった。
4日に東京に戻ったのだが、正月ボケで3日働いて、そのまままた北海道へと飛んだ。
死に目に、会えなかった。
ひとは、こんなことでも死なないんだと驚くこともあるが、こんな簡単にも死んでしまうことにも驚く。
飛行機は、「条件付出発」とかいうもので、到着地の天気が微妙だけど飛びますというものだった。
一度、そういう便に乗り、霧が晴れるまで上空を一時間旋回して到着したこたがあるが、今回は父が呼んだのだから絶対大丈夫だろうと思った。
予想通り、ストレートに到着。
さらにバス、電車を乗り継ぎ、実家へ。
葬儀という父の最後のお祭りが始まろうとしていた。